ルカ1章26~56節

2025年12月21日聖日

説教者:渡部和弘師
テーマ「私の救い主である神をほめたたえます」

26 さて、その六か月目に、御使いガブリエルが神から遣わされて、ガリラヤのナザレという町の一人の処女のところに来た。 27 この処女は、ダビデの家系のヨセフという人のいいなずけで、名をマリアといった。 28 御使いは入って来ると、マリアに言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」 29 しかし、マリアはこのことばにひどく戸惑って、これはいったい何のあいさつかと考え込んだ。 30 すると、御使いは彼女に言った。「恐れることはありません、マリア。あなたは神から恵みを受けたのです。 31 見なさい。あなたは身ごもって、男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。 32 その子は大いなる者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また神である主は、彼にその父ダビデの王位をお与えになります。 33 彼はとこしえにヤコブの家を治め、その支配に終わりはありません。」 34 マリアは御使いに言った。「どうしてそのようなことが起こるのでしょう。私は男の人を知りませんのに。」 35 御使いは彼女に答えた。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれます。 36 見なさい。あなたの親類のエリサベツ、あの人もあの年になって男の子を宿しています。不妊と言われていた人なのに、今はもう六か月です。 37 神にとって不可能なことは何もありません。」 38 マリアは言った。「ご覧ください。私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。」すると、御使いは彼女から去って行った。  39 それから、マリアは立って、山地にあるユダの町に急いで行った。 40 そしてザカリヤの家に行って、エリサベツにあいさつした。 41 エリサベツがマリアのあいさつを聞いたとき、子が胎内で躍り、エリサベツは聖霊に満たされた。 42 そして大声で叫んだ。「あなたは女の中で最も祝福された方。あなたの胎の実も祝福されています。 43 私の主の母が私のところに来られるとは、どうしたことでしょう。 44 あなたのあいさつの声が私の耳に入った、ちょうどそのとき、私の胎内で子どもが喜んで躍りました。 45 主によって語られたことは必ず実現すると信じた人は、幸いです。」 46 マリアは言った。  「私のたましいは主をあがめ、 47 私の霊は私の救い主である神をたたえます。 48 この卑しいはしために  目を留めてくださったからです。  ご覧ください。今から後、どの時代の人々も  私を幸いな者と呼ぶでしょう。 49 力ある方が、  私に大きなことをしてくださったからです。  その御名は聖なるもの、 50 主のあわれみは、代々にわたって  主を恐れる者に及びます。 51 主はその御腕で力強いわざを行い、  心の思いの高ぶる者を追い散らされました。 52 権力のある者を王位から引き降ろし、  低い者を高く引き上げられました。 53 飢えた者を良いもので満ち足らせ、  富む者を何も持たせずに追い返されました。 54 主はあわれみを忘れずに、  そのしもべイスラエルを助けてくださいました。 55 私たちの父祖たちに語られたとおり、  アブラハムとその子孫に対するあわれみを  いつまでも忘れずに。」 56 マリアは、三か月ほどエリサベツのもとにとどまって、家に帰った。

ルカ2章1〜12節

2024年12月22日聖日

説教者 渡部 和弘 牧師
『本当のクリスマス』

1 そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストゥスから出た。 2 これは、キリニウスがシリアの013総督であったときの、最初の住民登録であった。 3 人々はみな登録のために、それぞれ自分の町に帰って行った。 4 ヨセフも、ダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。 5 身重になっていた、いいなずけの妻マリアとともに登録するためであった。 6 ところが、彼らがそこにいる間に、マリアは月が満ちて、 7 男子の初子を産んだ。そして、その子を布にくるんで飼葉桶に寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。  8 さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。 9 すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。 10 御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。 11 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。 12 あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」